筑波経済月報に取材記事が掲載されました

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小見川社長のご経歴、貴社の立ち上げ経緯と事業拡大プロセスをお聞かせください。

瓦職人の経験を積み、1987年に当社設立

当社の創業は1942年です。当時現職の水海道町長であり、関東鉄道株式会社の前身である常総筑波鉄道株式会社の社長でもあった鈴木吉太郎氏による、常総製瓦工業株式会社の設立が起源です。この会社を私の祖父である小見川源之助が買い取り、私は瓦職人として同社に勤務しました。

私はそこで祖父と父の働く姿を見ながら育ち、 1973年と78年の2度のオイルショック、高度経済成長期を経験し、バブル景気の真っ只中にあった1987年10月に、「都会から地方の時代へ」というキャッチフレーズを掲げて日栄商事株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。常総製瓦工業株式会社は、株式会社オミガワと社名を変えて、当社の土木・建設部門として営業しています。

厳しい時こそ、攻めの姿勢

会社設立後、1991年のバブル崩壊をはじめ、2001年のアメリカ同時多発テロ事件、2008年のリーマン・ショック、そして、2019年からは全世界に広がる 新型コロナウイルス感染症など、様々な困難にぶつかり、事業が厳しい状況に陥ることもありました。

しかし、私は独自の発想と感覚を基に「厳しい時こそ、チャンスがある」と常に考えています。厳しい時こそ、業務の徹底した見直しと攻めの対策が必要なのです。リーマンショックを機に職人を倍増し、より多くのお客様がマイホームの夢を叶えられる体制を整えました。

これまでの歴史を語る小見川社長(右から2番目)
これまでの歴史を語る小見川社長(右から2番目)

「儲からない仕事は、やらない」

父がよく口にしていた言葉は、「儲からない仕事は、やらない」です。低価格で高品質な建物を建て、そこからいかに利益を出すか。それには「儲かる仕組みをしっかり作ること」が重要です。人と同じことをしていては、勝負に勝てません。

瓦職人だった私は、独学で建築や土木を学び、 絶えず現場に足を運んで、土地活用の提案、設計、施工、引き渡しまで、丁寧な仕事を行ってきました。

その結果、当社は設立以来、リーズナブルでデザイン性に富んだ住宅を多くのお客様に提供し続け、大きく業績を伸ばすことができました。

安心できる住宅メーカー「第1位」獲得

当社は、土地の造成から住宅の設計・施工、また、建物に使用する木材「土佐桧」の調達・管理までを行う「自社一貫体制」を構築しています。本社敷地内には、設計・建築部門の「日栄ホーム株式会社」と土木・建設部門の「株式会社オミガワ」を併設しており、グループ全体で建売分譲から注文住宅、仲介など幅広い事業を展開しています。

日本を見渡しても、土地造成から施工、メンテナンスまでを一貫して行う企業は、大変珍しいと思います。これは、培ってきた高い技術と効率的な生産体制の構築によるものだと自負しています。

また、当社は、2020年に「茨城エリア 安心できる注文住宅メーカー 第1位」を獲得しました(日本マーケティングリサーチ機構調べ、2020年9月期「ブランドのイメージ調査」より)。

これは、着工棟数や市町村ごとのシェア率のほか、東京商工リサーチや帝国データバンクの情報、インターネットアンケートなどを総合的に勘案して算出されたデータをもとに決定されました。大変誇らしく感じています。

特別施工例
特別施工例(メディアに何度も取り上げられた小見川社長のご自宅)(写真提供:日栄商事)

「土佐桧」との出会い、桧の特徴や桧の家の魅力などをお聞かせください。

森の国・高知から届く「土佐桧」

2014年から、当社が建てる建物は、通し柱から管柱、土台など全て桧で建築しています。使用している桧は、全て高知県産の「土佐桧」です。高知県は、約71万haの県土のうち、約84%にあたる約60万haが森林に覆われた日本一の“森の国”です。また、桧の生産量は、2011年時点で全国3位を誇ります。

土佐桧は、その昔、豊臣秀吉が大阪城築城時に土佐桧を使用した際、「日本一の銘木」と言われ、その名が全国に知れ渡りました。

この土佐桧の調達に全力を注いでくれたのは、専務の青木です。地元の材木屋から紹介され、 2007年から、高知県大豊町に製材所を構える第三セクター「高知おおとよ製材株式会社」に足しげく通って信頼を勝ち取り、取引を開始しました。

現地視察の様子
現地視察の様子

日本一の銘木で建てる「日本一の土佐桧の家」

当社が使用する土佐桧は、全て「日本農林規格」(JAS規格)です。国内で流通している国産桧材のうち、JASマークが付いているものは、2割以下と言われています。

また、当社では、桧の最上級の部位「AランクE110」だけを選んで使用しています。当社の熟練した大工職人たちが、心を込めて建てた当社の家は、「日本一の土佐桧の家」なのです。

桧の特徴は、硬くて丈夫なことです。昔から神社仏閣の重要な部分に使われており、神社本庁の本宗である伊勢神宮や清水寺の舞台は桧です。なんといっても世界最古の木造建築である法隆寺が桧造りであり、1300年以上経った今でも建築当初の桧が支えています。

一般的に、木造より軽量鉄骨の住宅の方が、構造的に強いイメージがありますが、木の特性を理解し、住まいに最適な桧材を使えば、丈夫な木造住宅を建てることができます。

また、桧はとても良い香りがしますが、あの香りは、桧に含まれる「αピネン」という香り成分で、防蟻効果があると言われています。

桧は、家の天敵であるシロアリを寄せ付けない木材であり、メンテナンスも最小限に抑えることができるのです。

土佐桧を使った住宅の新築工事の様子
土佐桧を使った住宅の新築工事の様子

使用している桧が「農林水産省 局長賞」を受賞

2021年2月、当社が取引をさせていただいている高知おおとよ製材株式会社の土佐桧が、第48回JAS製材品普及推進展示会において、「農林水産省 局長賞」を受賞しました。

JAS製材品普及推進展示会は、品質規格の製材品の流通を増やし、木材利用の拡大を図ることを目的に、1973年から開催されています。

土佐桧が放つ光沢は、全国から集められた選りすぐりの材の中でもひときわ輝き、審査員の方々の目を引いたことでしょう。

今回、当社が使用する土佐桧の素晴らしさが、国からも認められたことは大変嬉しく、同時にお客様へ土佐桧の魅力を伝えたいという気持ちが、より一層、大きくなりました。

日栄商事の事業展開エリア
日栄商事の事業展開エリア

当社は、10年以上も前から土佐桧の魅力にいち早く気が付き、現地へ10回以上赴いて同社との取引を取り付けたことで、最高級の土佐桧を お客様にご提供できる体制を整えました。正直、今から他社が追随することはできないと思います。

桧の家は、力強く住宅の構造を支え、日常の暮らしに豊かさを与えてくれます。長く付き合うほど、味わいが深まっていくのが「土佐桧」を使った住宅の魅力なのです。

「土佐桧」の魅力を語る青木専務
「土佐桧」の魅力を語る青木専務

最後に、地域への想いや今後の事業戦略などをお聞かせください。

住宅地の増加による地域活力を

当社は、つくばエクスプレス沿線をはじめ、常磐線沿線、東葛地域、茨城県南部を中心に、事業を展開しています。特に、茨城県の県南・県西 地域は、都内へも通いやすく、また、生活環境も整備されているため、非常に住みやすいと思います。

しかし、首都圏50km圏内という恵まれた環境の中にありながら、現在、開発できる土地が限られており、今後、市街化区域と市街化調整区域の線引き見直しが必要なのではないかと考えています。

線引きの見直しは、人口増加に寄与するだけでなく、地域の活力向上にも繋がるのではないかと思います。

創業78年の歴史と実績を活かす

当社は、2018年、「住宅保証機構 優良事業者」に認定されました。優良事業者とは、瑕疵・不具合の少ない品質の高い住宅を供給できる事業者のことで、全国64,414社の中で2.5%の事業者が選ばれました。

家を建てることは、人生の中で何度もないとても大きな買い物です。当社は、企画・開発から設計、施工、外構造成まで一貫して対応することで、お客様に安心感を持っていただけるよう、創業以来、様々な努力を積み重ねてきました。

今後も社員・グループ一同、創業78年の歴史と実績で培ってきた技術をもって、多くのお客様に「日本一の桧の家」の魅力を伝えて参ります。

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青木専務(中央左)、筑波銀行水海道支店内村前支店長(中央右)、筑波銀行水海道支店中嶋現支店長(左)、聞き手・野口稔夫

筑波経済月報 企業探訪

  • 表紙

    筑波経済月報 2021年7月号掲載

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